« E87 明日は明日の風が吹く | トップページ | E89 Visual Thesaurus »

2004.12.06

E88 廃用性症候群の英語


毎日新聞で新潟中越地震で、避難住民に廃用性症候群に似た症状が被災者に出始めているというニュースがあった。

新潟中越地震:避難住民に廃用性症候群の疑い
毎日新聞2004年12月3日

避難所生活の長期化により運動量が減少することで、全身の機能が低下する「廃用性症候群」に似た症状が、新潟県中越地震の被災者に出始めている。全村避難が続く山古志村の避難所(長岡市)で健康相談をしている新潟県理学療法士会(深川新市会長)は「震災後心配されたエコノミークラス症候群よりも問題になる可能性がある」として警戒を呼び掛けている。

■ことば=廃用性症候群

 「生活不活発病」とも呼ばれ、体を動かさないため筋肉の衰えだけでなく内臓など全身の機能が低下する病気。高齢者に発症することが多く、症状が進むとさらに運動量の減少を招いて症状が進む。歩行不能や寝たきり状態になることもある。予防には、歩くなど体を動かすことが必要。厚労相の諮問機関・高齢者リハビリテーション研究会で今年1月に取り上げられ、一般にも知られるようになった。

この「廃用性症候群」という言葉は初めて聞いたので、少し調べてみた。健康な人でも安静にしていると筋力が驚くほど急速に衰えるのがわかった。私も運動しなくては。。。 

リハビリテーションの知識 廃用症候群

人間の身体的・精神的機能は使わないと衰えて行きます。 例えば健康な人であっても、ベッド上で安静臥床を続けていると、下肢の筋力は1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%も低下すると言われています。(略)

使わないこと(廃用)によって様々な身体的・精神的機能低下が生じますが、それら一連の症状を廃用症候群と言います。

廃用症候群について

健康人であっても、使わないと筋肉の萎縮、関節の拘縮は意外と速く進行します。安静による筋力低下は、1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%にも及びます。

この筋力低下を回復させるためには意外に長くかかり、1日間の安静によって生じた体力低下を回復させるためには1週間かかり、1週間の安静により生じた体力低下を回復するには1か月かかるといわれます。

園田のリハビリテーションの広場の「リハビリテーションの知識」に廃用症候群のわかりやすい説明があった。「だから、起きていないといけないんです」という最後の言葉が心に残った。

廃用症候群(disuse syndrome)

安静、臥床は疾病治療において重要であることは一般にもひろく知られている。しかしながら安静・臥床には同時にマイナス面がある。この「安静(活動性低下)の弊害」を強調した概念が廃用症候群で、身体の全部あるいは一部を使用せずにいること(活動性低下)によって、全身あるいは局所の機能的・形態的障害を生じることをいい、米国の早期離床・早期歩行およびリハ医学の経験や研究で確立された。(略)

廃用症候群は、ごく軽微な疾患や外傷を契機としてその治療に伴う安静、活動性低下、また疾患でなくても単なる運動不足が身体機能を低下させそれ自体が身体運動を困難にし、生活の不活発化をまねくという形で悪循環を形成して進行していく。特に高齢者ではおこり易く、一旦おこると若年層に比べて治療(回復)は困難であり、「ねたきり老人」を作る大きな原因である。予防・治療のためには、必要以上の安静をとることを避け、その状態にあわせて安全な局所および全身の活動性維持、向上をはかることが重要である。

「廃用」という気になった言葉の英語はdisuseということがわかったので英語でも調べてみた。disuseという英語は初めてお目にかかった。disが廃でuseが用なんであっているが、妙な感じがする言葉だ。廃人という言葉を連想するのでいい感じはしない。

50歳からは10年で筋力は12%、筋量は6%低下するそうだ。週3回のウェイトトレーニングを2-3ヶ月やれば筋力、筋量を1/3増加できるそうだ。30年分を取り戻せるそうだ。

Disuse Syndrome

Disuse Syndrome is a type of Hypoactivity with the specific characteristics: Musculoskeletal inactivity resulting in depletion of body systems, associated with mechanical or prescribed immobilisation, severe pain or altered level of consciousness.

hypoactivity - 活動低下、musculoskeletal - 筋骨格の、depletion - 消耗

Exercise -- the Real Fountain of Youth

"Many of the chronic health conditions we experience as we age come from disuse rather than aging, and exercise can retard the onset of many of those conditions," says Colin Milner, head of the International Council on Active Aging, a trade association of more than 3,500 organizations that specializes in senior fitness.

Need proof? Consider this: Starting at age 50, people begin to lose 12 percent of their muscle strength and 6 percent of their muscle mass every decade. But weight training can reverse these effects in a big way. Two to three months of weight training three times a week can increase muscle strength and mass by one-third, making up for three decades of loss of muscle strength and muscle mass, said University of Maryland kinesiologist Ben Hurley.

ここでちょっと脱線

運動不足でこの「廃用性症候群」なってしまうというこの記事はひとごとではなかった。

実は、私は数年前に坐骨神経痛になって大変だった。ある日、特に運動したわけでもないのに右足が痛く、歩く時に足をひきずるようになった。立ったり、座ったりするときも、どこかに手をついて支えないとできなくなった。歩くのもすり足でゆっくりしか歩けない。横断歩道も信号が変りそうでも走れない。

整形外科に行ったら、レントゲンを撮られ、それを見て医者は、「坐骨神経痛です。このような状態になるのは普通はもう10年後以上後です。このままになりたくないなら運動をしなさい、と真剣な目でにらまれた。

それから毎週通院し、牽引といって寝て足をひっぱる治療を受けた。まわりは老人ばかり。自分の体は老人なんだと実感して愕然とした。

鎮痛剤を処方され、数ヶ月。薬で痛みが無い時には、極力体を動かすようにした。エスカレーターは使わず階段を使った。電車もつり革を力を入れて引っ張るようにした。座っても座席に背中をつけることはぜず、背を伸ばして座った。週末は二時間程散歩をした。

数ヵ月後、恐る恐る鎮痛剤を止めた。痛くなかった。ほっとした。それからは、天気がいい時は散歩をするようになった。またあの時の状態にはなりたくないので。。。

と、いいながら最近はあまり体を動かしていないのに気がついた。電車で30分つり革につかまっていただけで筋肉痛になったり、スーパーで数キロの買い物をバックに入れてしょったら、肩が痛くなったり。。。。

「廃用性症候群」を調べて、対応する英語がわかったことより、適度の運動をしなくてはという気になったのは収穫だった。

歩くのは季節を感じて好きなのでまず散歩からにしよう。。。

(2004/12/06)

英語雑感へ戻る


|

« E87 明日は明日の風が吹く | トップページ | E89 Visual Thesaurus »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17048/2173798

この記事へのトラックバック一覧です: E88 廃用性症候群の英語:

« E87 明日は明日の風が吹く | トップページ | E89 Visual Thesaurus »